五臓の働き 第4回目 脾(ひ)

引き続き、五臓の働きについて中医学的な考えをお話しています。
五臓の働き 第4回目となる今回は「脾(ひ)」の生理機能についてお話してまいります。
五行学説で「脾」は土に属します。
(五行学説についてはバックナンバーをお読みください)

「脾」は、助骨の下、胃の脇に位置し、
生理機能は食物の運化と消化吸収・水分代謝が主な仕事です。
「脾」の働きに異常があると、味覚障害、食欲不振、下痢、軟便、皮下出血等の症状が特徴的に現れます。
「脾」は後天の気を作り出す臓器と言われ
飲食物から「気」を作り出すので、「脾」に病があると疲れやすく元気がなく
顔色が悪く、手足に力が入らないなどが見られます。
「気」には血を血管から漏らさない働きもあるので、
「脾」が弱まると内出血や青あざができやすくなり
胃下垂、脱肛、子宮脱などの内臓下垂なども生じます。

そして、「脾」は湿(しつ)を嫌います。過剰な水分摂取は「脾」をいじめ、
そのことで浮腫むといった症状が起こり、余分な水分は体内に溜まると
重だるくなる、下半身の冷え、お腹がポチャポチャと水の音がする等の症状が起こり、
疲れやすく悪循環になります。
感情の面では、「脾」が弱まると思い悩んだり、
思い通りにならないことを悩むといった精神的な症状が出るのが特徴です。

日本の国土は水に囲まれた島国です。
大陸国の中国人や韓国人がおおらかで元気なのに比べ、
奥ゆかしく控えめな日本人の特徴は
水に囲まれた国土による影響もあるのかもしれません。

ぶつけた記憶がないのに、青あざができやすい方は、
「脾臓」に疲れが出ているのかもしれません。
日頃から冷たいものや油分の摂りすぎに注意し
一年の中では湿度の高い雨期に特に気を付けると良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆バックナンバーはこちら
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hiromi先生のワンポイント薬膳「2月」~肺について~
hiromi先生のワンポイント薬膳「1月」~心臓について~
hiromi先生のワンポイント薬膳「12月」~蔵象学説(ぞうしょうがくせつ)について~
hiromi先生のワンポイント薬膳「11月」~五味 PART-2~
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hiromi先生のワンポイント薬膳「8月」~五行学説~
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国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、コミュニケア24の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。
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