秋に気をつけなくてはならないのは乾燥です。
10月に入ると外気は乾燥が増し、その乾燥した空気を吸うと、肺から呼吸器系の病気(風邪)を引きやすくなります。
そこで今回は咳止めや粘膜保護の働きがある【蓮根】をご紹介させていただきます。
蓮根は、蓮の地下茎です。
その蓮根には肺を潤し、咳を止め、熱をとる効果があります。
また蓮根のもつ粘り気が粘膜を保護し丈夫にする働きがあるので、風邪のウイルスやインフルエンザ等の病原菌が、鼻や喉の粘膜から入ってくることを予防することに繋がります。
ちなみに地下茎(蓮根)の以外の部分では
葉っぱをお茶にすると、体内の毒素を出す効果があり、
花が咲いた後になる実(蓮子)は頻尿、尿失禁、不眠等に効果があります。
今回ご紹介いたしました蓮根は、10月の薬膳御膳の小鉢の1つ「蓮根といんげんのきんぴら」としてご提供する予定です。
今月の薬膳御膳は「呼吸器系に潤いを与え、風邪を予防する」をテーマに、肺の乾燥を防ぐ薬膳食材をふんだんに使用しておりますので、お楽しみに。
※メニューは食材の仕入れの関係で変更となる場合もございます。
国際中医薬膳師 桑原祐美
コミュニケア24の薬膳監修を始め、薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳師」の資格を活かし、薬膳料理教室「花凛」を始め、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。
教室は口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理だけでなく薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。