前回から、五臓の働きについて中医学的な考えをお話しています。
中医学では五臓を、心(しん)・肝・脾・肺・腎という5つのグループに分けて考えます。
五臓の働き 第2回目となる今回は「肺」の生理機能についてお話してまいります。

五行学説については、2019年8月のコラムで触れておりますが、
「肺」は『金』に属します。
『金』のイメージは、無駄なものを切り捨てる刃物のようなもの。
「肺」の働きは、自然界の酸素を吸入し、体内の二酸化酸素を吐き出す。
必要なものは取り入れ、不要なものは外に出す役割を担っています。
規則的に吸気と排気をおこなうことで、全身の気の
昇降出入(しょうこうでいり)を調整しています。
「肺」は、上位の器官である「心」を助け、その他の器官を統率し、
呼吸機能だけではなく、皮膚、鼻、喉、血管の運動神経まで司ると言われています。
「肺気」の作用によって、外気から取り入れた水蒸気は
全身に散布され、皮毛まで運ばれます。
全身に潤いを保つことができるということは、
すなわち、外邪(がいじゃ)※から体を守り、風邪などの予防に繋がるのです。
※外邪(がいじゃ)とは…乾燥した毛穴から入り込んで来る邪気(病気の元)
「肺」の機能が弱まると、くしゃみ、鼻水、汗が出ない、喘息、
鼻づまり、寝汗をかく、浮腫む、全身がカサカサ乾燥し
鼻と水にまつわる症状が起こり、風邪をひきやすくなります。
ひどくなると、呼吸が速くなる、浅くなる、などの症状が出ます。
肺の状態が正常であれば、鼻腔の粘膜は留まり外には出ません。
しかし、肺が寒さでダメージを受けると透明な鼻水が流れ、
熱で犯されると黄色く粘着質になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆乾燥が嫌いな「肺」
秋から冬にかけて外気が乾燥する季節は
しっかり保湿し、「肺」を潤し、風邪予防に努めましょう!

来月は「肝」の生理機能について触れてまいりたいと思います。

◆バックナンバーはこちら
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hiromi先生のワンポイント薬膳「1月」~心臓について~
hiromi先生のワンポイント薬膳「12月」~蔵象学説(ぞうしょうがくせつ)について~
hiromi先生のワンポイント薬膳「11月」~五味 PART-2~
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国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、コミュニケア24の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。
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