五臓の働き 第3回目 肝臓

引き続き、五臓の働きについて中医学的な考えをお話しています。
中医学では五臓を、心(しん)・肝・脾・肺・腎という5つのグループに分けて考えます。
五臓の働き 第3回目となる今回は「肝」の生理機能についてお話してまいります。

五行学説については、2019年12月のコラムで触れておりますが、「肝」は『木』に属します。
樹木がすくすくと伸び行くように、気血水を全身に巡らせる、
気の運行の調整や、血の貯蔵と体内に溜まった毒素を排出させるという解毒作用等が主な働き。

「肝」とストレスは直接的に関係が深く、それによりダメージを受けやすい臓器でもある。
「肝」がダメージを受けると、気の運行がスムーズにいかなくなる。
気が停滞し、げっぷやため息に始まり、悪化すると体内の熱は上に上がり、
イライラ・怒りっぽい・のぼせ・頭痛・憂鬱感などの症状が現れる。
のぼせや頭痛の状態が長く続くと、体内の熱は上半身に集中し
目が血走った状態がみられる。

「肝」に蓄えられた血(けつ)が不足すると一般に言う貧血の状態。
眩暈、立ちくらみ、冷え、虚弱、筋肉の痙攣、知覚麻痺等の症状が起こる。
「肝」の状態が弱まると目も弱まり、眼精疲労、かすみ目などが起こる。

 

 

 

 

 

 

 

 

じつは「肝」は春と関係がとても深いのです。
春を迎えるためには寒い冬を越えなければなりません。
寒さに備えるために、動物は体内に栄養分を溜め込みます。
春の訪れとともに、冬に溜め込んだ毒素を体の外に排出しようと
「肝」の活動が盛んになります。

春の野菜に解毒作用が多いのは、私たち人間が
宇宙の一部であると実感するところです。

菜の花、ふきのとう、竹の子、ふき、菊花などの春野菜を食卓に取り入れ
”解毒”を意識してみましょう。

 

 

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国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、コミュニケア24の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。
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